役所の言うことが全て正しいとは限らない

おはようございます。GATENJUKU代表のこばやしです。昨日はスタッフから、「負けん気が強いですよね」と言われましたwそんなエピソードをご紹介します。

共同代表の場合、書類にはどちらかの名前だけで良い

先日、お客様の会社で代表取締役を2人置くことになりました。元々の代表取締役Aさんに加え、ヒラの取締役だったBさんも代表取締役にしたのです。共同代表の場合、許可の申請書や届出書類にはどちらか片方の名前だけを書くことになるので、それを、今まで代表者としていたAさんからBさんに変更するための建設業許可の変更届を提出しました。

すると、担当の方から電話があり、「誓約書(役員等が欠格要件に該当しない旨を会社が押印して誓約する書類)が抜けているので、送ってください。」と言われました。確かに手引きにも書いてあるのですが、どうにも腑に落ちないので、実は事前に問い合わせをしていたんです。そうしたら、不要との結論だったので、今回誓約書無しで提出をしたんですね。

そこで、僕は「一度質問したときは不要とのことだったのですが…」とお話をしたのですが、担当の方は「法定書類なので。」とのお返事。そこでどうしても納得がいかない僕は「法定書類って仰いますけど、他の行政庁では求めているところはほとんどありません。新たに役員になったわけでもないのに、なぜまた新たに誓約する必要があるのか、その理由と根拠を教えてください。」と言いました。すると、「確認して後ほど折り返す」と仰ったので、受話器を置きました。その後、僕のいない間に事務所に折り返しの連絡をいただき、結局、誓約書は不要ということで落ち着きました。

納得がいかないことは、お客さんにはお願いできない

ここで言いたいのは、僕の負けん気が強いということではなくw、納得がいかないことを「はいはい、わかりました〜」と済ませてしまうことの怖さです。お客様自身が急いでいる場合には目をつぶるときもありますが、“納得がいかないことを、お客様にお願いすることはできない”というのが僕の基本スタンスです。

“どういう理由でその書類が必要なのか”とか“なぜそういう解釈をするのか”とか、「なぜ?」「どうして?」という自分の中に浮かぶ疑問を解消することで、お客様にも納得のいく説明ができますし、それがまた自分の知識やノウハウとして蓄積されて、成長できると考えています。

しかし、行政から言われたことを二つ返事で了承して、お客様にも「役所が追加で出せと言っているので、お願いします。」としてしまうようだと、そもそも僕ら行政書士の存在価値ってなに?って言いたくなりますし、前述した成長の機会が失われてしまいます。これが本当にもったいない。

お客様のためにも、自分の成長のためにも、「なぜ?」「どうして?」を大切にしていきましょう。

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