おはようございます。GATENJUKU代表のこばやしです。昨日はロゴについての投稿をさせていただきました。調査結果についてネタ切れしたわけではありませんw今日は改めて調査結果の考察をしたいと思います。
日本の企業の99%は中小企業というのは、建設業も同じだった
「建設業許可業者数調査結果」の中には、『資本金階層別業者数』という統計も掲載されています。その抜粋がこちらです。
調査結果には、注釈で「建設業では資本金3億円以下の会社が中小企業」と書いてありますが、僕らが建設業許可業務に携わっていて資本金1億円以上の会社とお仕事をする機会はあまり多くありません。なので、個人的には資本金1億円未満というのが1つのラインになると思っています。資本金が1億円を超えると決算届のときに附属明細表が必要になりますしね。で、資本金1億円未満(個人事業を含む)の建設業者がどれくらいあるかというと、全体の98.8%(表の⑧の部分)となっています。
個人的にまず注目したいのは、表の⑥の部分。⑥層は、1000〜2000万円となっていますが、おそらくその大半は1000万円ちょうどなのではないかと思います。なぜなら、平成18年の会社法施行前までは株式会社の資本金は1000万円以上である必要があった(最低資本金制度)からです。そうであるとして、昭和47年から建設業許可制度が始まり、まだまだ歴史ある会社が多く残っている建設業界において、資本金1000万円の会社が22.4%しかないのは意外な気がします。
そして、もう1つ意外なのが、建設業許可業者全体の16.9%を占める個人事業です。その数、78,482者!意外と多いなぁというのが率直な感想です。(うちの事務所、そんなにあるかなぁ…w)しかし、ここ30年の推移を見てみるとほぼ毎年減り続けています。高齢化による廃業、親から子への承継を選ばなかったこと、先ほども触れた平成18年の会社法施行による法人化などが主な要因でしょうかね。あとは、個人で許可を取得した後に法人化するとそのまま許可を引き継げない行政庁が多いので、それなら先に法人化してしまえ!というのもあるかもしれません。
なんにせよ、こうした調査結果を踏まえた今後の建設業法のあり方や建設産業政策の方向性等について、検討をしていって欲しいものです。我々もどんどん声をあげていく必要がありますね!