建設業許可で、取得している業者さんが多い業種・少ない業種

おはようございます。GATENJUKU代表のこばやしです。今週は特集的に書いております「建設業許可業者数調査結果」についてですが、今日はその中で許可業種のお話です。

許可業種にも流行り廃りがあるの?

昨年もこの調査結果を取り上げた(記事はこちらです)ときにも書いたのですが、業種別の許可業者数、つまりどの業種が多くてどの業種が少ないのか!?についてです。今年の結果はいかに?

<取得している業者数トップ3>

(→)1位 とび・土工工事業(166,230業者)
(→)2位 建築工事業(151,580業者)
(→)3位 土木工事業(129,978業者)

<取得している業者数ワースト3>

(↓)27位 電気通信工事業(14,484業者)
(→)28位 さく井工事業(2,423業者)
(→)29位 清掃施設工事業(446業者)

※( )は、前年度からの順位変動を表しています。

いかがでしたでしょうか?トップ3は前年度から変動なしで、不動のトップ3と言えますね。2つの一式工事がワンツーかと思いきや、それらを押さえて専門工事の1つであるとび・土工工事業が1位というのがおもしろいところです。その理由については前年の記事で書いているので、ご参照ください。

さて、上記の結果で唯一変動があったのが、27位の電気通信工事業です。前年度は26位でした。この順位が下がった要因はなんでしょうか?

それは、解体工事業の許可の増加です。みなさんご存知のとおり、解体工事業は平成28年6月に新設されました。昨年は9か月ほどの期間しかなかったこと、様子見の業者さんも多かったことから、取得されたのは13,798者に留まりました。しかし、今年はその倍以上の29,335者になったとのことで、順位も17位まで急上昇!

一方で、電気通信工事業ですが、劇的に増える要因もなく、業者数は横ばい。順位を下げる結果となりました。解体工事業は新しい業種なので増える一方ということももちろんありますが、電気通信工事業については、専任技術者となりうる資格が極めて限定的という制度上の問題点もあります。この資格があれば経験不問!という資格が技術士しかないんですよね。なので、許可が取りにくく、結果として取得している業者さんが少ないと考えられます。

そんな電気通信工事業ですが、当ブログでも取り上げたとおり、平成31年度(2019年度)には電気通信工事施工管理技士という技術検定がスタートします!合格者が合格証明書を受け取るのは平成32年(あ、もう平成じゃないですね…2020年)の3月になるので、少し気の早い話ですが、2021年度は電気通信工事業の取得が増えるかも?

ページトップへ戻る