申請までのストーリーは描けていますか?

おはようございます。GATENJUKU代表のこばやしです。今日は肌寒いくらいの気温ですね。Tシャツ続きだったけど、長袖に逆戻りです。

打ち合わせの時点で、仕事はほとんど終わっている

突然ですが、「打ち合わせが9割」理論をご存知ですか?…聞いたことがない?そうですか。そうですよね。僕が勝手に提唱している理論ですから(笑)でも、これは僕が主戦場にしている建設業許可業務だけではなく許認可業務全般に当てはまりますし、士業だけではなく色々なお仕事に共通することなのではないかと考えています。

僕は、この仕事を始めてたかだか10数年ですが、プレイヤーとしてはもちろん、公的な組織の一員としても色々な経験をしてきました。建設業法や建設業界に対する理解、知識、ノウハウに加え、行政への対応という点でも蓄積してこれたのは大きな財産となっています。そして、ある時気づいたのです。お客様と打ち合わせをしている時点で、許可を取得するまでのストーリーが描けていることに。

例えば、建設業許可については許可が取れる取れないという判断はもちろんのこと、この点が弱いな、この点は事前に改善してもらう必要があるな、書類を出したら行政はこう言ってくるだろうな、その時にはこうやって反論しよう、そのためにはこういう書類も用意しといてもらおうといったことは、すべて打ち合わせの時点で頭の中に描けているのです。打ち合わせの後は、その頭の中身を文字にするだけ、書類にまとめるだけなのです。

なにも特別なことではありません。1つ1つのお仕事と真摯に向き合い、関係法令はもちろんその業界について学ぶ姿勢を忘れず、諸先輩のレベルの高い議論についていくための努力をし、行政とは建設的な議論を交わす。それを繰り返しをしているうちに、自然とストーリーが描けるようになってきます。

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残念ながら、お客様と行政との間を行き来しているだけの行政書士さんがまだまだ多いのが現状です。しかし、「打ち合わせが9割」です。個人的には、究極的には書類を書くのはお客様自身でも良いと思っています。以前、「書類を書かない行政書士」という話をしたことがありますが、打ち合わせ(相談)業務だけで仕事が完結するのであれば、それはそれで新しい行政書士像、新しい価値としてアリなのではないでしょうか。研鑽を積んで、ストーリーの精度を高めていきたいものです。

併せてお読みいただくと理解が深まります

「書類を書かない行政書士」

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